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価格¥700
時は元禄、大坂では西国三十藩以上の年貢米を大坂へ廻送・売る権利を持ち莫大な富を得ていた大商家・淀屋が隆盛をきわめていた、その淀屋に借金をする大名があらわれ、参勤交代の折には淀屋に寄って挨拶をするほどの力関係に至る。商家がつけ上がるのを放っておくわけにはいかない幕府は、目付の中山出雲守を大坂東町奉行の増し役(ましやく)に任じる。大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、上役の筆頭与力・和田山の娘を娶ったものの妻の不貞を許せず少々手荒に離縁したのを理由に東町奉行所内で孤立していた。中山出雲守は、気概あるはぐれ者の小鹿に目をつけて、淀屋の監視を命じる。いっぽうの淀屋も密かに策を練っていたーー。権力を裏で操ることに長けた豪商との争いに巻き込まれていく、小鹿はいかに立ち向かうのか。吉川英治文庫賞受賞作家が送る新機軸の書下ろし時代小説待望の第三作。
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出版社からのコメント
時は元禄、大坂では西国三十藩以上の年貢米を大坂へ廻送・売る権利を持ち莫大な富を得ていた大商家・淀屋が隆盛をきわめていた、その淀屋に借金をする大名があらわれ、参勤交代の折には淀屋に寄って挨拶をするほどの力関係に至る。商家がつけ上がるのを放っておくわけにはいかない幕府は、目付の中山出雲守を大坂東町奉行の増し役(ましやく)に任じる。大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、上役の筆頭与力・和田山の娘を娶ったものの妻の不貞を許せず少々手荒に離縁したのを理由に東町奉行所内で孤立していた。中山出雲守は、気概あるはぐれ者の小鹿に目をつけて、淀屋の監視を命じる。いっぽうの淀屋も密かに策を練っていたーー。権力を裏で操ることに長けた豪商との争いに巻き込まれていく、小鹿はいかに立ち向かうのか。吉川英治文庫賞受賞作家が送る新機軸の書下ろし時代小説待望の第三作。